会社概要


株式会社丹中

株式会社丹中の創業は、大正12年、代々丹波篠山の商家である中西家に生まれ、能楽師範でもあった「中西幸一」が丹波焼を専門に扱う美術商として「尚古堂」を開店したことに始まります。城下町という土地柄、武具甲冑や蒔絵調度も専門とし、民芸運動の柳宗悦先生や阪急グループの創始者小林一三先生のご指導、お引き立てにより全国で展覧会を開催し、「古丹波」の普及と美術の高揚に尽力しました。「中西幸一」は美術商経営の傍ら、古丹波の蒐集をさらに進め、昭和44年5月11日集大成として「丹波古陶館」を開設し、個人博物館として公開しました。

父幸一没後、事業を継承した二代目「中西通」は、深く広く古丹波の研究を進め、丹波焼に関する著書を数多く出版しました。やがて専門分野を丹波焼の他に六古窯全般に広めて取り扱うようになり、特に昭和40年代後半からは能面・古楽器・能装束に着目し、その道を極めるため、著名な能楽師や研究者とも交流し、昭和51年10月には「丹波古陶館」に隣接して、「篠山能楽資料館」を開館しました。その後、篠山春日能をはじめ全国の演能への協力や能面作家の育成にも力を注ぎました。

また、平成9年5月8日には、自らの専門分野を広く世界に発信すべく大阪店「壺中庵」を開店しました。現在は三代目「中西薫」が代表取締役として、六古窯、能楽美術、甲冑に加え、現代工藝美術も専門としています。大阪店「壺中庵」には、世界各地からも来店客が多くなり、「美のサロン」としてその空間を演出、交流の場に成長しています。

代表取締役  中西 薫 ( なかにし かおる )  略歴
     Kaoru Nakanishi
代表取締役写真

 
昭和34年7月9日 兵庫県多紀郡篠山町(現篠山市)に生まれる
昭和53年3月 兵庫県立篠山鳳鳴高等学校卒業
昭和53年4月 成城大学文芸学部入学
昭和56年4月 同大学文化史学科西山松之助教授(東京教育大学名誉教授)に師事
専攻は日本近世文化史・陶磁史
昭和58年3月 同大学卒業「博物館学芸員資格」を取得
平成4年1月10日 工藝美術「株式会社 丹 中」設立 専務取締役となる
平成9年5月8日 大阪店「壺中庵」を開店
平成14年10月 株式会社 丹 中 代表取締役就任(現在に至る)
平成15年9月 父中西通逝去にともない丹波古陶館・篠山能楽資料館館長に就任(現在に至る)

役職 大阪美術商協同組合理事
篠山能実行委員長

所属学会 東洋陶磁学会・漆工史学会
能楽学会・藝能史研究会

関連書籍 角川書店2002年発刊『日本陶磁大辞典』の編集委員となり、関西地方窯を担当。兵庫県内陶磁器の項目を執筆する。

特別国際種事業者 (ぞう科の牙及びその加工品)
   第05033号(登録有効期間満了日 2026年5月31日)

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